お土産は必要?

税務調査にお土産は必要かどうか、時々聞かれる質問です。

今より昔の方が聞かれることが多かったです。


ここでいうお土産とはお茶菓子を用意したり、お土産品を渡すといったことではありません。

わざと軽微なミスをして、調査でそこを指摘してもらうというものです。


結論は、

税務調査にお土産は全く必要ない

ということです。

税務調査にお土産は必要ない

なぜこういう噂が広まるのか

たしかに昔はこういったことが有効とされるような場面もありました。

納税者より国税側の力が強く、今のように納税者の権利が高くはない時代もありました。


調査官にとって重加算税というものは大きな成果になります。

一方、修正項目がなく追徴ゼロとなると、調査官的にはちょっと・・・となります。


納税者側とすると、間違いが見つかるまで終わらないのではないか、どんどん深堀りされるかもしれない、早く調査を終わらせたい、という心理になります。

それならば、あらかじめ軽いミスをしておき、そこを指摘してもらおう、という考えになるのです。

調査官に軽微なミスをお土産として渡す

修正がなくても調査は終わる

修正がなければ、そのまま調査は終わります。

私も、なにも修正がなくそのまま終わったという経験は何件もあります。


帳簿がきちんと付けられ、資料も整理されてる場合などは、逆に予定より早く終わる場合もあります。


見つかるまで調べられるといったことはありません。

調査日数は通常、調査ごとに1日~3日が割り当てられ、事前通知でも知らされます。

2日でお願いしていたけど、もう少し調べたいので1日延ばしますとは言えせん。

もし言われた場合は断ることができます。

調査日数の延長を言われても断ることができる

まとめ

今回は、税務調査にお土産は必要かどうかについてお伝えしました。


お土産は全く必要なく、お土産を渡したからといって調査が早く終わったり、他の箇所を見逃してくれるといったこともありません。

指摘を受けた場合、間違っていないと思える事項については、しっかりと主張し説明していくことが大切です。


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