いつ頃行われる?

税務調査は年間を通して行われています。

税務調査にも会計事務所同様、繁忙期と閑散期があります。

では、いつ頃がピークなのでしょうか。

それは、9月から11月にかけての期間です。

一番のピークはこの3ヵ月間で、調査期間が一番長期化しやすくなるのもこの時期の調査です。

税務署は7月から新年度スタート

なぜこの時期がピークなのかというと、国税庁の人事異動が7月に行われるため、税務署も7月から翌年6月までが1つの事業年度となっています。

7月の人事異動が終わり新たな体制が落ち着いてきた8月辺りから徐々に増えていき、9月頃から本格的にピークとなり12月にかけて徐々に減少していく形です。

新年度最初の調査のため、優先順位が高い事業所が選ばれ、時間をかけて調査しやすい時期のため、調査自体が長期化する傾向があります。

年が明けると確定申告シーズンに突入していき、調査官も忙しくなってくるので、調査自体ぐっと減ります。

あまりないこととは思いますが、私はこの確定申告シーズンにも関わらず「法人」の調査の連絡は受けたことがあります。

2度目のピーク

確定申告が終わる3月から税務署の年度末にあたる6月にかけて、2度目のピークをむかえます。

ただ1度目のピークとは違い、調査官は6月までに調査を終わらせたいと考えているため、あっけなく調査が終わってしまう場合もあります。

まれに6月までに終わらないこともあるため、もし担当調査官が異動となる場合は、別の調査官に引き継がれます。

この引継ぎがあった場合は少し注意が必要です。

同じようなことを再度聞かれたり、改めて調査しなおされる場合もあります。

前担当者の時は良しとされていたことが、担当が変わった瞬間、駄目と言われる可能性もあります。

その場合は、こちら側も主張すべきことをしっかり主張することが大切です。

調査は交渉によるところも大きいため、状況をしっかり見極めたうえで交渉することも大切です。

まとめ

今回は、税務調査が行われる時期についてお伝えしました。

調査は、秋頃に1回目のピークをむかえ年末にかけて減少していきます。

そして、確定申告時期を終えた春頃から2度目のピークとなります。

これとは別に、365日、怪しい事業者はいないか目を光らせているという事実もあります。

怪しまれるだけで調査に入られる確率が上がりますので、まずは怪しまれない申告を行うことが大切です。


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